垂れ耳が特徴のホーランドロップについて
どこでいつ頃生まれたうさぎの品種であるか気になりませんか?
ホーランドドロップが誕生するまでには様々なストーリーがあるんです!
ホーランドロップを数年飼っている飼い主が
皆さまの気になる点を解決しためになる情報を発信するために
本、海外のサイトなどを通して日本一わかりやすくホーランドロップの歴史についてまとめました。
歴史(発症)
ホーランドロップの発祥は1945年~1950年にオンランダのウサギブリーダーであるアドリアン・ド・コック(Adriann de Cock)によって品種改良で生まれた時にさかのぼります。
コックはフレンチロップとネザーランドドワーフの2品種を掛け合わせました。
ネザーランドドワーフはピーターラビットに代表される最も有名なうさぎの品種ですが
フレンチロップと聞いてどんなうさぎか浮かぶでしょうか?
画像にあるように大の大人が腕でやっと抱えられるほどのサイズまで成長します。
ホーランドロップは1.5~2.0kgまで成長しますがフレンチロップは4~6kgまで成長します。
そのためフレンチロップはホーランドロップの2~3倍のサイズなので相当大きいです。
余談ですがそのフレンチロップは19世紀にフランスでイングリッシュロップとフレミッシュジャイアントの品種改良の掛け合わせで生まれました(笑)
イングリッシュ⇒フランス⇒オランダとロップ系統が流れているのは興味深い歴史ですね!!
ブリーダーのコックは試行錯誤を重ねてアンゴラやイングリッシュロップも交配しながら
最終的には希望のサイズの垂れ耳うさぎを生むことができました。
その後コックは希望する垂れ耳うさぎが安定して生まれるまで交配を続け安定してきたタイミングで
1964年にオランダ統治ウサギ評議会に新品種として提出しホーランドロップが品種として認められました。
その後1976年にARBA(American Rabbit Breeders Association)アメリカウサギ飼育者協会に
品種として認められました。
ホーランドロップとロップイヤーの違いについて
ホーランドロップとロップイヤー、どちらもうさぎの品種として使われ
どちらも垂れ耳なので区別が難しいですが違いについて解説します。
結論としてロップイヤーは垂れ耳の品種の総称で
ホーランドロップはロップイヤーの種類の中の1つです。
ARBAアメリカウサギ飼育者協会の公認のロップイヤーは古い順にイングリッシュロップ、フレンチロップ、ミニロップ、ホーランドロップ、アメリカンファジーロップの5種類あります。
ホーランドロップはロップイヤーの歴史の中で2番目に新しい品種なんです!
上記にもあるようにロップイヤーは複数いる垂れ耳うさぎの総称で
ホーランドロップは固有の品種名という違いがあります。
身体的特徴
サイズについて
数あるウサギの品種の中ではとても小さくコンパクトな体です。
また、数あるロップ系統の品種の中で最も小さい品種です。
■体重
1.5~2.0kg
■長さ
30~35cm
■高さ
10~14cm
オスよりメスの方が体が大きくなる傾向です。
垂れ耳について
ホーランドロップの特徴である垂れ耳ですが生まれてすぐは垂れていなくて上や横を向いています。
生後2カ月後くらいから徐々に垂れていきます。
耳の長さや短さも個体差がありますが、長くなるスピードも生まれ持った先天的なホーランドロップもいれば成長と共に長くなる後天的なホーランドロップもいます。
寿命
ウサギの品種の中での寿命の差は諸説あります。
ウサギの中でホーランドロップは寿命が比較的長いと言われていて
7~14年生きてくれるといわれています。
毛
頭にはフワフワの毛が生えていてクラウン(王冠)と呼ばれています!
成長していくにつれて生まれた直後の色と毛色(濃淡)が変わることが多々あります。
また、換毛期のタイミングで毛色や毛の長さが変わることも多いです。
毛色には様々な種類がありARBAアメリカウサギ飼育者協会では
8パターンの色の呼称を認定しています。
日本のうさぎ生態店で使われる呼称はセルフ、ブロークンですね。
①セルフ
単色の毛色パターンです。
ブラック、チョコレート、ブルー、ライラックなど。
②シェイデッド
グラデーションのかかった毛色パターンです。
③ブロークン
基本は白色でそこに模様が入っているパターンです。
ブロークンブラック、ブロークンオレンジなど
④アグーチ
濃淡のある単色パターンです。
⑤タンパターン
目や耳の周りに白い部分がある毛色パターンです。
⑥ワイドバンド
目やアゴ下やお腹の色が薄い毛色パターンです。
⑦チックドグループ
基本の色と別色の上毛の毛色パターンです。
⑧ポインテッドホワイト
ワンポイントだけ別色の毛色パターンです。
性格
前提として、人間と同じで性格についてはかなりの個体差があります。
穏やかな性格で動物として非攻撃的な性格です。
また喜びや嬉しい気持ちい感情になるとジャンプしたり走り回ったりする。
そのためペットとしてはとても向いている性格です。
また、怒りや不快感を表すときは大きな足を床に叩きつけて感情を表します。
通称足ダンと呼ばれる行動です。
実際にホーランドロップを家で数年飼っている私の経験としては
大きな音に驚いたとき、ケージ内のレイアウトが変わったとき、ケージ内に手を入れたとき
抱っこをしたときなどがあげられます。
人懐っこい性格で撫でられたり飼い主と同じ空間にいるのが好きで
膝の上で休んだりすることもあります。
飼うときの注意点
お散歩
うさぎは元々野生でとても活発的な動物です。
ホーランドロップも例外無く活発なため毎日十分な運動をさせてあげる必要があります。
1日に1~3時間は放し飼いの時間をつくってあげましょう。
うさぎの精神的・身体的な健康のために運動はとても大切です。
まとめ
ここまでホーランドロップの歴史や特徴についてまとめました。
ホーランドロップは以外と近年生まれた品種だと知って驚きました。
また、お家で飼うには性格的にもサイズ的にも好まれるホーランドロップですが
うさぎに関わらず飼う際は飼い方などしっかり調べてデメリットも認知した上で
飼う事を考えましょう。
参考文献
wikipedia
海外サイト